“どこでも漢方”の村山陽子です。
「お薬はお水で飲みましょう」
…その通りです。ですが、お水がない時は?お水でなければ、本当にダメ?
水がないからと、水筒に麦茶が入っているのに、薬をそのまま飲み込んでしまった子供がいました。
「そのまま飲み込む」…これは実に危険です。
何故なら、口の中や食道に薬がひっついてしまうからです。
厄介なことに、ひっついてしまった薬は、後から水を流し込んでも簡単にははずれません。
特にカプセル剤は注意が必要です。
結論から申し上げると、水以外の液体でも問題ないことの方が多いです。
①水と同様、まずは心配いらないもの
→麦茶・カフェインやタンニンを含まないお茶
②水がない場合、そのまま飲み込んだり、服用を止めるよりは使った方がよいもの
→緑茶・ほうじ茶・番茶・烏龍茶
③お薬の味が変わって(多くは苦くなる)飲みにくくなるので、避けた方が良いもの
→酸味のあるジュース・スポーツドリンク
(逆に飲みやすくなるお薬もあります。薬剤師にご相談ください。)
④お薬の効き方に影響する場合があるので、避けた方が良いもの
→牛乳・グレープフルーツジュース
(薬剤名等、詳細は薬剤師にご相談ください。)
⑤絶対に避けるべきもの
→アルコール
※詳しくはこちらの記事(「お薬を飲むのは、お水じゃなきゃダメ?…お薬の正しい飲み方は」)をご覧ください。
ちなみに、独特の風味のある漢方薬は、のみやすい物と混ぜてもらって構いません。
小さなお子さんでしたら、ココアやミロ®がオススメです。
※詳しくはこちらの記事(「漢方薬の飲み方」)をご覧ください。
水で飲むのが大前提ですが、それがままならない時、どういったものでなら飲んでよいかをまとめてみました。
あくまでも目安ですので、実際にお薬を飲まれる際に迷われた時は、薬剤師にご相談ください。
“どこでも漢方”では、今あるお身体の不調の原因を漢方の観点から探り、養生や漢方薬を通じて健やかな毎日を一緒に目指していきます。
「病院や薬局で尋ねにくい」、「かかりつけの病院や薬局とは別に意見をききたい」…等、お薬や健康に関するお悩みもお気軽にご相談ください。
どこでも漢方HP:https://www.dokodemo-kampo.online