アトピーっ子の子育てをしております。
産後に感じた自身の不調をきっかけに食生活を見直し、不調を手放した経験から、食養生の知識を身につけた方々を増やしたいと思いお伝えさせていただいております。
我が家ではアトピーっ子にも、食事面から様々なアプローチをしています。
そもそもアトピーとは、どのように定義されているのでしょうか。
日本皮膚科学会の「アトピー性皮膚炎治療ガイドライン」では、「アトピー患者の多くはアトピー要因を持つ」と定義しています。
このアトピー要因とは、家族歴などが含まれ、親から引き継ぐ遺伝子が要因の一つとされています。
そこで、親から引き継ぐものについて、中医学の考えを軸にお伝えしようと思います。
中医学の整体観念では、人体の働きを「肝・心・脾・肺・腎」の5つに分けた五行説があります。
これは、西洋医学の肝臓とか心臓などの機能より
広い概念を示しています。
なかでも、「腎」は体の体質を決めるところであり、「腎」にチャージされているのが「腎精(じんせい)」といいます。
「腎精」は、日々消耗しています。
体に負担のかかる食習慣や、化学物質の多い身の回りの日用品など、「腎精」を無駄に消耗してしまう環境が世の中にはどんどん溢れています。
だからこそ、生活を見直して、どれが良くてどれが悪いのか、自分の価値観と照らし合わせながら選択していくことが重要なのです。
「腎精」の精には2種類あります。
1つめは、「先天の精」
親から受け継ぐDNAのことです。
2つめは、「後天の精」
生活の積み重ねで構築された体質のことです。
例え弱い体に生まれたとしても、私たちの過ごし方によって体は強くなっていくといった、古くから考えられてきたことなのです。
この考えは、現代の研究の進歩によって更に解明されています。
現代ではエピジェネティクスという、細胞が遺伝子の働きを制御する仕組みを研究する学問が進んでおり、遺伝子の発現は環境要因によって変化することが可能であり、その環境要因の7割を占めるのが食習慣といわれています。
「先天の精」は、親から引き継がれる遺伝子ですが、
「後天の精」も、親の生活習慣や食べているものの嗜好など子どもに受け継いでいくものだと思います。
だから、「後天の精」を養うためにも、「腎精」を消耗しないためにも、食習慣を見直して正しい知識を身につけていくことが必要なんですね♩
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