こんにちは。カウンセラー美喜子です。
お子さんが障害を持っていると、「将来、この子は自立できるのだろうか?」と不安になることはありませんか? さらに、きょうだいに「将来、面倒を見てほしい」と頼んでいいのか、迷い葛藤することもあるかもしれません。そして、自分が高齢になったとき、子どもたちがどのように生活していくのか、心配は尽きないでしょう。
このブログでは、障害のあるお子さんを持つお母さんが抱えやすい「将来への不安」について、一緒に考えていきたいと思います。
1.障害のある子どもが自立できるのか?
「自立」という言葉を聞くと、すべてのことを自分でできる状態を思い浮かべるかもしれません。しかし、自立にはさまざまな形があります。「自分一人で生活する」ことだけが自立ではなく、「周囲のサポートを受けながら、自分らしく生きる」ことも大切な自立の形です。
たとえば、
- グループホームや支援施設を利用する。
- ヘルパーさんの支援を受けながら地域で暮らす。
- 仕事や日中活動の場を持ち、社会とつながる。
こうした選択肢を知ることで、お子さんに合った自立の形を見つけやすくなります。
また、早い段階から「できることを増やす」ことも大切です。例えば、
- 服をたたむ、食器を洗うなどの家事を少しずつ経験する。
- お金の使い方や買い物の練習をする。
- 送迎なしで通える場所を作る。
「自立できるのか?」という漠然とした不安も、具体的な準備をすることで少しずつ和らいでいきます。
2.きょうだいに「面倒を見てほしい」と言っていいのか?
お母さん自身も、「もし私がいなくなったら、この子はどうなるの?」という不安を抱えているでしょう。そして、その気持ちから、きょうだいに「将来、弟(妹)の面倒を見てくれる?」と聞いてしまうこともあるかもしれません。
しかし、きょうだいにも自分の人生があります。「親が亡くなったら、自分が責任を持たなければ」と重荷に感じることもあります。だからこそ、話し合いは慎重に進めることが大切です。
たとえば、
- 「絶対に面倒を見てほしい」という押しつけではなく、「できる範囲で関わってほしい」と伝える。
- きょうだいが自分の人生を大切にしながら、無理のない形でサポートできる仕組みを考える。
- 行政の支援や制度を活用し、きょうだいに頼りすぎない環境を整える。
きょうだいの気持ちを尊重しながら、お互いに負担が少ない形での「関わり方」を見つけることが大切です。
3.自分が高齢になったときの子どもたちの生活
年齢を重ねるにつれて、「自分が病気になったら?」「介護が必要になったら?」といった不安も出てくるでしょう。親が元気なうちにできる準備として、以下のようなことを考えてみませんか?
- 支援制度を知る 障害者向けのグループホーム、就労支援、成年後見制度など、利用できる制度を確認しておく。
- お金の管理を考える 障害のある子どものための信託制度(親なき後のための準備)を活用し、金銭面の不安を軽減する。
- 頼れる人を増やす 近くの支援者、親戚、福祉関係者とつながりを持ち、サポートの輪を広げる。
これらの準備をしておくことで、「自分がいなくなった後も大丈夫」と少しずつ安心感を持つことができるでしょう。
将来の不安を一人で悩まないで
障害のあるお子さんの将来についての不安は、誰しも抱くものです。しかし、「自立の形は一つではない」ことを知り、今できる準備を少しずつ進めることで、その不安は軽くなります。
また、きょうだいに対して「面倒を見てほしい」と思う気持ちも自然なものですが、その伝え方を工夫し、負担を減らすことも大切です。
未来のことを考えると不安は尽きませんが、「今できること」を一つずつ積み重ねることで、お子さんの生活も、お母さん自身の気持ちも、少しずつ安心できる方向へ進んでいきます。
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