【偏食のある発達障害の子どもが、癇癪を起こすのには意味があります。】渡辺ひろみ先生

食事のときに、泣き叫ぶ、暴れるなどの癇癪があると、付き合っているお母さんも疲れてしまいますよね。

 

私の息子は、2歳頃から食事のたびに癇癪を起こすことが増えてきました。

 

当時の私は、なぜ癇癪を起こすのか分からず、感情に任せて怒鳴ったり、食べてくれないことに悲観して一緒に泣いたこともあります。

 

発達障害の子どもの偏食理由は3つです。

 

1.感覚の過敏さ

・触覚(温冷、固さなど)

・嗅覚(好みの匂いではない など)

・聴覚(咀嚼音など)

・視覚(麺の太さ、焼け目など)

・味覚(知っている味ではない など)

 

 

2.こだわりが強い

同じパッケージを好む

同じメーカーのものを好む など

 

3.新しいもの食べ物に不安

 

多くの子どもは、これらの食べられない理由が分からず「困った!」というSOSで癇癪を起こしています。

 

特に幼い子どもだと、感情を上手く言葉に伝えらないということも理由の1つです。

 

癇癪が起きないようにするには、子どもの好みを知って、好みに合うものを出すことが一番良いのですが、好みを出していても気分や環境によっては、癇癪が起きてしまうこともあると思います。

 

そこで、癇癪が続かないようにするには、3つのことが必要です。

 

①行動を見守る

癇癪が落ち着いてから「1人で落ち着けたね」などと、落ち着いたことを肯定します。

 

言葉だけでなくスキンシップを一緒にすると、不安がなくなっていくので落ち着きやすくなります。

 

②気持ちを代弁する

「お気に入りの食器じゃなかったから、嫌だったんだね」

 

 

③次の行動に誘う

「どのお皿にするか、一緒に見に行こうか!」

 

癇癪が起きても自分で解決することができた!という成功体験が、癇癪を減らすことにつながります。

 

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