親を支えることは、子どもを育てること
Finnish National Agency for Education(フィンランド国立教育庁)は、
「家族のウェルビーイングは社会の資源である — 親支援体制の全国的強化」を2026年1月15日に公式に発表。
「子どものために」が、大人を苦しめていないだろうか?
「子どものために、もっと頑張らなきゃ」
「親なんだから、できて当たり前」
「先生なんだから、完璧であるべき」
教育の現場でも、家庭でも、
私たちはいつの間にか「正しさ」に追い立てられているように感じます。
でも、もし
大人が疲れ切っている状態で、子どもは本当に安心して育つのか?
そんな問いを、フィンランドは国レベルで投げかけています。
フィンランドが大切にしている考え方
家族のウェルビーイングは「社会の資源」
フィンランドでは、
家族のウェルビーイング(心身ともに満たされた状態)は
個人の問題ではなく、社会全体を支える資源だと考えられています。
つまり、
親が安心していること
親が「私は支えられている」と感じていること
自分の人生を生きていること
これらは「甘え」ではなく、
社会にとって必要な土台だという考え方です。
注目されているのは「親としての力」
フィンランドの取り組みで特徴的なのは、
「問題のある家庭をどうするか」ではなく、
「親がすでに持っている力を、どう引き出すか」
に焦点を当てている点です。
これを
予防的支援(問題が起きる前に支える考え方)
と呼びます。
親を「指導の対象」にするのではなく、
対等なパートナーとして尊重する。
この姿勢が、教育・福祉・保健の現場に共通して求められています。
親の声を「中心」に置くということ
このプロジェクトでは、
親の声や経験が、サービスづくりの中心に置かれています。
何に困っているのか
どんなときに救われたのか
どんな関わりが力になったのか
「専門家が決める」のではなく、
当事者の語りから支援を組み立てる。
親が
「ちゃんと話を聞いてもらえた」
「評価された」
と感じることが、
子どもの安心や学びにもつながると考えられています。
教育・福祉・保健が“つながる”意味
日本でも、
学校
保健
福祉
それぞれが一生懸命支援しています。
ただ、現場では
支援が分断されてしまうことも少なくありません。
フィンランドでは、
分野を超えて共通の視点を持ち、
「親とどう関わるか」を揃えようとしています。
これは、
先生が一人で抱え込まないための仕組みでもあります。
「親を責めない」ことは、甘やかしではない
近年、
「親の責任」が強調される場面が増えました。
でも、フィンランドの考え方は真逆です。
親を責めても、信頼は生まれない。
信頼がなければ、支援は届かない。
だからこそ、
評価や監視ではなく、
対話と信頼を土台にした関係づくりが大切にされています。
では、日本の教育文化の中で、私たちにできることは?
フィンランドの仕組みを
そのまま日本に持ち込むことはできません。
でも、考え方は取り入れられます。
教員・教育関係者として
・保護者を「指導する相手」ではなく「共に育てる仲間」と見る
・正しさよりも「背景」を聴く
・一人で抱えず、つなぐ・共有する
保護者として
・「ちゃんとしなきゃ」を一度ゆるめてみる
・自分の人生を楽しむことに罪悪感を持たない
・助けを求めることを弱さだと思わない
子どもの未来は、大人の安心から始まる
フィンランドのメッセージは、とてもシンプルです。
子どもの未来を支えたいなら、
まず大人が安心して生きられる社会をつくろう。
教育とは、
子どもを変えることではなく、
関わる大人の在り方を問い続けることなのかもしれません。
この問いを、
教室で、家庭で、地域で。
小さなところから、一緒に考えていこう。
Profile|Tomoka Shibue
元・中学高校の家庭科教員。
数百件以上の生徒・保護者面談やコーチングを行い、
幼児〜高校生まで幅広い発達段階の子どもと家庭に向き合う。
現在は海外大学院で学び続けながら、
教育・心理・マインドセットを探究。
教育 × 自己実現をつなぐコーチングを提供。
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