統計心理学で深まる「関係性の見立て力」― 支援者・講師のための実践ガイド
親子やパートナー、クライアントとの関係を整えるときに大切なのは、感情の分析だけではなく、「構造を見る目」。
CoreLight(統計心理学 i-color)で傾向を可視化し、InnerScriptで観念を書き換える。
この二輪駆動のアプローチが、支援を「現実を変える力」にしてくれます。
なぜ、同じ悩みが「何度も」起きるのか
クライアントが同じテーマでつまずく背景には、本人の観念(思い込み)だけでなく、生まれ持った行動傾向=タイプ差があります。
タイプの違いを知らないまま介入すると、相手の「正しさ」を否定してしまい、結果的に関係の摩擦が増えることもあります。
統計心理学は、そんなすれ違いの“地図”を見せてくれるツールです。
感情を解釈する前に構造を理解することで、関係改善のスピードと再現性が格段に上がります。
CoreLight(i-color)が支援にもたらす3つの価値
① ズレの可視化:「内面×外面」の組み合わせで、反応パターンが具体的にわかる。
② 言葉の選定:タイプ別に“響く言葉/傷つく言葉”が明確になる。
③ 介入の順序:どこから整えると全体が動くか(レバレッジ点)が見える。
タイプ差で起きる“すれ違い”ミニ事例
事例1:共感タイプの子ども × 自立タイプの親〈親子〉
ズレ:子どもは「気持ちをわかってほしい」。親は「自立してほしい」。
支援の鍵:子どもの“愛情タンク”を先に満たすと、行動指示の通過率が上がります。
事例2:自立タイプの夫 × 共感タイプの妻〈夫婦〉
ズレ:共感タイプは「一緒に」が愛の表現。自立タイプは「辛いなら1人にしてあげたい」。
支援の鍵:まず自由時間の確保を合意。その上で“気遣いの見える化”を行うと関係がスムーズに。
事例3:本当の自分は自立タイプ × 見せたい自分は直感タイプ〈自己理解〉
ズレ:負け戦を避けたい自立タイプに対して、直感タイプの「カッコよく見られたい」声が葛藤を起こす。
支援の鍵:ゴールと道筋を見える化し、勝てる設計で自己効力感を積み上げる。
観念が“構造理解”を現実へ運ぶ
タイプ差の理解だけでは、現実はまだ動きません。
最後にブレーキを踏むのは、「~すべき」「どうせ私は…」といった観念(前提)です。
InnerScriptでは、感情を手がかりに観念を特定し、「私に都合のよい前提」へ再設定します。
感情と構造の両方を扱うことで、気づきが“行動の変化”へとつながります。
二輪駆動で支援が変わる|実践フロー
① 構造を見る:CoreLightでタイプ差・役割・関係の動線を可視化。
② 感情を聴く:モヤモヤ/怒り/寂しさを“観念の入口”として探索。
③ 前提を書き換える:クライアントが採用したい世界観に住民票を移す。
④ 行動を設計:タイプに合う小さな行動(例:共感タイプへ「先に共感」の30秒)で成功体験を積む。
支援者が楽になる、3つの変化
① 巻き込まれない:感情の波を“構造”として把握できる。
② 言葉が届く:タイプ別キーワードで、短距離でも深く響く介入が可能に。
③ 再現性が出る:事例が“型”として蓄積し、支援力が自然に磨かれる。
小さな一歩で、関係は驚くほど動きます。
構造の理解 × 観念の再設定――この順序が、支援を現実に変える近道です。
動画講座のご案内
こちらから、統計心理学が親子関係にもたらす効果をご覧いただけます。
https://www.reservestock.jp/stores/article/16140/77185
講師からのメッセージ
統計心理学は、人をラベルづけするためのものではありません。
それは、違いを解放し、理解を育てるための地図です。
CoreLightでズレを見立て、InnerScriptで前提を書き換える。
あなたの支援が、誰かの人生のハンドルを取り戻す力になりますように。
この記事を書いた人
須田 智子(InnerScript主宰 / 統計心理学i-colorカウンセラー)
教育現場での長年の指導経験と、統計心理学の実践をベースに、「考え方から世界を変える」InnerScriptメソッドを提唱。
書く・感じる・整えるを通して、自分らしく生きる人を増やす活動を行っている。
現在は、自己理解を仕事へとつなげたい人のための講座や、オンラインコミュニティを主宰。
親子・パートナー・クライアントとの関係を整えるサポートにも力を入れている。
Blog:
https://mycozy.jp/
YouTube:
https://www.youtube.com/@MyCozy-jp
公式LINE:
https://lin.ee/rSilRGh
InnerScriptでは、「自分を整えて生きる」ことが日常になるように、
日々のワークや動画、カフェトークなどを通して“ほんとうの自分”と再び出会う時間をお届けしています。