食事中の子どもの姿勢って気になりますよね。
- 椅子の端っこに座っている
- 椅子から足がはみ出している
- カラダが椅子から滑り落ちている
私は小さいころから、姿勢を正しくするように言われていましたので、子どもの食べる姿勢はすごく気になり、食事に集中することができませんでした。
「真ん中に座って」「背中を椅子につけるんだよ」などと、何度優しく伝えても姿勢が正しくなることはありません。
一瞬治ったとしても、次に見た瞬間は元に戻っている… 注意することに疲れて、あきらめている時期もありました。
幼稚園児の息子は、ASD(自閉症スペクトラム)の特性が強かったので、指摘をすることでパニックになり、余計に姿勢が悪くなったり食べることすらできない日もありました。
何度言っても、悪い姿勢が治らないのには理由があります。
それは、子どもが自分の姿勢が崩れていることに気が付いていないからです。
人は、筋肉の張りや関節の角度や動きを感じて動いている(固有覚)のですが、発達障害の子どもの中には、固有覚の発達が遅れている場合があります。
例えば、地面が凍結していて滑ってしまったとき、後ろにカラダが倒れて危ないから元の姿勢に戻ろうと態勢を整えますよね。
崩れた姿勢を自然にもとに戻せるのは、固有覚が発達しているからです。
固有覚の発達が遅れると、ソファでジャンプをしたり、高いところから飛び降りたり不自然な姿勢になりやすいので、どうしても周りから指摘が多くなりがちです。
しかし、周囲の人が気になる行動は、子どもからすると居心地がよく不都合がない行動です。
食事のときに悪い姿勢を指摘しても治らないのは、子どもは悪い姿勢に気付いてなく不都合を感じないからなのです。
子どもの悪い姿勢を治すには、指摘をせずに、良い姿勢のときに肯定をする方が改善が早いです。
「お母さんは椅子の真ん中に座っているから、食べやすいよ!」
「〇〇くん(ちゃん)は?」
姿勢が治ったときに「お、良いね!真ん中に座っているね。」
子どもが自分で気づくようにすることがポイントです。
肯定することが良いと分かっても、毎回言うと疲れてしまうのであれば、子どもの悪い姿勢を見ても指摘をしないで過ごしてください。
そして、もし肯定できそうであれば、良い姿勢になったときに、グッドサインを出して「良いね!」と言ってみてください。
丁寧に褒めるだけが肯定ではありません。お母さんも負担にならないような肯定の仕方ができてくると、今よりもラクに子育てができるようになりますよ。
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